「今見ている世界」は、あなたの内側がつくっている?

「どうして私ばかり、うまくいかないんだろう」
「なぜか人間関係がうまくいかない」
「最近、悪いことばかり目につく」
そんなふうに感じることはありませんか?
もちろん、人生には自分ではコントロールできない出来事もあります。
でも、同じ出来事でも、自分の心の状態によって見え方や受け取り方が変わることがあります。
私はこれまで心理学や脳科学を学ぶ中で、
「自分の内面と、自分が見ている現実はつながっている」
と考えるようになりました。
そして、それを頭で理解するだけではなく、実際の体験を通して「そういうことだったのか」と肚に落ちた出来事があります。
それが、約1年前に体験したホースコーチングでした。
「大きな馬はちょっと怖いな」から始まった
ホースコーチングに参加したとき、最初に感じたのは、
「体の大きな馬って、ちょっと怖いな。仲良くできるかな」
という気持ちでした。
ところが、馬と触れ合っていくうちに、少しずつその恐れがなくなっていきました。
すると不思議なことに、
恐れがなくなるのと比例するように、馬との距離も近くなっていったのです。
触れることができる。
目を合わせられる。
一緒にいることが楽しい。
「怖いかもしれない」と思っていた大きな馬が、どんどん身近な存在になっていきました。
そして、参加者それぞれが馬から受け取ったメッセージが、
「もっと楽しく生きればいいんだよ」
だったことにも驚きました。
「ちゃんとしなきゃ」を手放していい
考えてみると、現代を生きる私たちは、いつの間にか、
「ちゃんとしなきゃ」
「頑張らなきゃ」
「失敗しちゃいけない」
と、自分を縛ってしまうことがあります。
私自身も、長い間そうでした。
だから、
「もっと楽しく生きればいいんだよ」
という言葉は、その後も何度も思い出すことになりました。
忘れては思い出し、
「そうだった。人生、もっともっと楽しめばいいんだ」
と、また自分の中に取り戻す。
今でも私にとって大切な言葉です。
3頭の馬が教えてくれたこと
そして、その後にさらに興味深いプログラムがありました。
仲良くなった3頭の馬たちを、手綱を使わず、自分の意識で、自分の周りを円を描くように動かすというものです。
馬たちが動き始めると、先ほどまで優しく触れ合っていた姿とはまるで違いました。
土を蹴りながら動く姿には、強い躍動感があり、
「馬って、こんなに野生なんだ」
と感じました。
その瞬間、少し怖くなったのです。
すると、それまで私の周りをきれいな円を描いていた3頭の馬が、バラバラと、それぞれ勝手な方向へ動き始めました。
そこで私は、もう一度、自分の意識と「自分の真ん中の軸」を感じる体感覚をしっかりと立て直しました。
すると、
3頭の馬が、再び私の周りをきれいな円を描いて回り始めたのです。
そのときでした。
これまで心理学や脳科学を学ぶ中で何度も聞いてきた、
「自分の内面の状態は、外側の世界に影響する」
ということが、初めて肚に落ちたように感じました。
馬を無理やり動かしたわけではありません。
私の中に恐れが生まれる。
すると、馬たちの動きが変わる。
そして、私が自分の意志を立て直す。
すると、馬たちの動きも変わる。
この体験を通して、
「自分の内側と、自分の外側に起きていることは、つながっている」
ということを、身体で感じたのです。
「知っている」と「体験する」は違う
私たちは、心理学や脳科学の知識として、
「考え方を変えれば、行動が変わる」
「意識を向けたものが目に入りやすくなる」
と知ることがあります。
でも、知識として知っていることと、自分自身の体験として腑に落ちることは違います。
私にとって、3頭の馬との体験はまさにそれでした。
自分の内側にある恐れや意志が、自分の身体を通して外側に表れ、その変化が目の前の馬たちの動きにも表れていく。
「内面と外側はつながっている」ということを、頭ではなく身体で理解した瞬間でした。
なぜ「悪いことばかり目につく」の?
では、なぜ不安なときには「悪いことばかり目につく」のでしょうか?
私たちの脳は、周囲にあるすべての情報を同じように受け取っているわけではありません。
自分が気にしていることや、重要だと思っていることに注意が向きやすくなります。
例えば、
「最近、赤い車が気になる」
と思ったら、街中で赤い車がやたら目につくようになった。
そんな経験はありませんか?
赤い車が突然増えたわけではありません。
自分の意識が、赤い車に向きやすくなったのです。
同じように、
「嫌われたらどうしよう」
と思っていると、人のちょっとした表情や言葉が気になる。
「失敗したらどうしよう」
と思っていると、失敗につながりそうなことが目につく。
これは「恐れていることを必ず引き寄せる」という話ではありません。
自分が何を重要だと感じているかによって、注意を向ける情報が変わる。
だから、自分の内面は、自分が見ている世界に影響するのです。
セルフイメージが、世界の見え方を変える
ここで、前回の記事でお話ししたセルフイメージにもつながります。
セルフイメージとは、
「私はこんな人」
という、自分自身に対するイメージです。
例えば、
「私は人から嫌われやすい」
「私はちゃんとしなければ価値がない」
「私は人より劣っている」
そんなセルフイメージを持っていると、同じ出来事でも、受け取り方や反応が変わることがあります。
だから私は、
セルフイメージを最適化することは、自分らしい人生を生きるための大切な一歩
だと考えています。
人生を変えたいとき、外側だけを変えようとするのではなく、
「私は今、どんな状態なんだろう?」
と、自分の内側を見る。
そこから、見える世界が変わり、行動が変わり、人との関わり方も変わっていくかもしれません。
自分のセルフイメージを、客観的に見てみる
ここまで読んで、
「では、私は自分のことをどんな人だと思っているんだろう?」
と思った方もいるかもしれません。
セルフイメージは、自分では意外と気づきにくいものです。
「私はこういう人」と思っていても、それが本当に自分の本質なのか。
それとも、これまでの経験や思い込みによってつくられたものなのか。
まずは、今の自分を知ること。
そこから、セルフイメージを整えることが始まります。
そこで私が4時間の講座で
お伝えしているのが、SIOです。
S.I.O(セルフイメージ・オブザベーション)
SIOでは、自分自身をさまざまな角度から観察し、今、自分がどんなセルフイメージを持っているのかを可視化していきます。
大切なのは、いきなり「ポジティブな自分」に変えようとすることではありません。
まず、
「私は今、自分をどう見ているのか?」
を知ること。
そして、
「これから私は、どんな自分で生きていきたいのか?」
を考えること。
そのための「Observation=観察」です。
私は現在、S.I.O(セルフイメージ・オブザベーション)の講師として、この学びをお伝えしています。
2026年10月には、第2期を開講します。
もし、
「自分のことをもっと深く知りたい」
「なぜか同じことで悩んでしまう」
「自分らしく生きたい」
「自分のセルフイメージを客観的に見てみたい」
そんな方は、S.I.Oについて知ってみてください。
あなたは、今どんな世界を見ていますか?
もし今、
「人間関係がうまくいかない」
「自分に自信がない」
「なぜか不安になる」
「悪いことばかり目につく」
そんな状態なら、一度自分に問いかけてみてください。
「私は、何を恐れているんだろう?」
「私は、自分をどんな人だと思っているんだろう?」
「今の私の内側は、どんな状態なんだろう?」
自分を責めるためではありません。
自分の内側に気づくことで、自分の見ている世界を選び直せる可能性があるからです。
「もっと楽しく生きればいいんだよ」
馬たちからもらったこの言葉を、私はこれからも忘れては思い出しながら、生きていきたいと思っています。
そして、自分の内側にある「一つのことば」に気づいたとき、
人生はまた、静かに動き始めるのかもしれません。
たった一つのことばから、人生は動き出す。

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